2015年05月03日

『松尾國彦論集<クロード・シモン論>』内容紹介


目次


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    序 東京外国語大学名誉教授 岩崎 力

    T、『アンリ・ブリュラール伝』における
      スタンダール 〜人間と作家の接点〜

    U、記述←→表現

    V、プルースト

    W、クロード・シモン


「アカシア」 クロード・シモン(翻訳・未完)




内容


  • スタンダール論 

  • プルースト論 

  • クロード・シモン論 

  • 『アカシア』未完訳



  • 「松尾國彦論集」は松尾國彦の研究論文を、仏文学者、岩崎 力(東京外国語大学名誉教授)先生によって編集されたものです。
     
    彼は、生前ヌーヴォー・ロマンの作家、クロード・シモンの研究に長い時間と、精神を注ぎ込んでおりました。

     論文の内容のほとんどは、クロード・シモンの作品 『風』、『草』、『フランドルへの道』、『ル・パラス』、『歴史』、『ファルサルの戦い』、『導体』、『トリプティック(三枚つづきの絵)』、『実物教育(事物のレッスン)』、『農事詩(農耕詩)』、『アカシア』など一作ずつ年代順に取り上げて論じた濃密なクロード・シモン論です。
     
     本書の最後には、未完となった『アカシア』の試訳もそえられています。



    構成・デザイン


     本書構成は、横書き(論文部分)と縦書き(アカシアの未完訳文)を一冊にまとめられており、両開きになっています。そのため、奥付は中央にはいっています。

     「論集」側の表紙デザインは松尾國彦の人間像をイメージして描かれたもので、反対の「アカシア」側の表紙デザインは訳文から感じられる、著者自身の特有な言葉遣いのリズムと流れのイメージが表現されています。

    装幀デザイン:松尾多英




    本書序文から抜粋

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     年に一作というペースで書き進められた14篇のクロード・シモン論は他に類を見ないものになっている。いわゆる《新手法》―nouvelle manière―の作品を一作ずつ年代順に取りあげて大学の紀要に掲載するという努力が、15年をこえる歳月にわたってつづけられたわけだが、なによりもまずその粘り強い持続力には深い感動と驚嘆をおぼえずにいられない。いわゆるヌーヴォー・ロマンの作家たちのなかでもクロード・シモンは一作ごとに手法を変え、新しい世界を切り拓きつづけた人である。その一作一作の特質を的確に捉え、論考の表題にそれを闡明し、その所以を精緻に粘り強く解き明かしつづけたこの労作は、日本ではもちろん、おそらく世界でも唯一の、内容の濃密なクロード・シモン論になっている。
     岩崎力



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